スポーツ傷害
筋肉痛
通常は筋線維とその周りの結合組織の回復過程が終息するに伴い、筋肉痛も自然に解消の方向に進みます。
痛みを和らげる方法としては、安静にする・入浴などで筋肉を温めるといった「消極的休息」のほか、
軽度の運動やストレッチングなどで血行をよくする「積極的休息」があります。
肉離れ
一般的に、受傷直後はRICEに則った処置を行い、症状がおちついてからリハビリテーションを開始します。
治療には薬物を使うこともあり、器具を使う電気刺激や温熱療法などもあります。
素人が「安静だけで済む」と思い込むのは妥当ではありません。
痛みがなくなった場合でも再発しやすく、最後まで十分に治療することが大事です。
スポーツ再開までには、軽症でも数週間、重症では数か月間を要します。
捻挫
RICE処置もI(アイシング)と安静以外は捻挫の回復を遅らせます。Rest(安静)は1~3週間ぐらいかかります。
compression(圧迫)とElevation(挙上)は循環障害を起こして後遺症の原因になる可能性が非常に高いので、しっかり安静にするのが一番の治療法です。
打撲
・まず冷やします。
・皮膚に傷があった時は患部を洗った後、消毒してから冷やします。
・痛み、腫れが止まったら、温湿布などで温めます。
・痛みが取れない場合は病院へ行く事をおすすめします。
・頭を打った時は頭を高くして寝かせるといいです。
突き指
突き指をした時はよく「突き指をした指を思いっきり引っ張れば治る」と言われているがこれはまったくの迷信です。
引っ張ることにより脱臼や神経損傷など余計悪化してしまうので大変危険な行為である。
突き指をした時は、患部を冷やして腫れを抑え、骨折や脱臼の可能性もあるので患部を固定してください。
脱臼
脱臼は一刻も早く元に戻す事が大切であり、遅くとも8時間以内に整復を行うべきである。あまり遅れると、全身麻酔の手術が必要となることもある。
関節内の損傷状況により固定、リハビリテーション、加療が必要となります。
特に、靱帯などや周辺の筋肉損傷、骨折、神経組織を圧迫している場合もあるので、素人判断は禁物です。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、自然治癒する場合が多く保存療法で治療するケースが大半を占めています。
しかし、症状が重い場合は外科手術などで治療する必要があるため一概には言えなません。
しかし多くの場合周囲の筋肉、関節の牽引治療を行い状態を安定させれば自然治癒してゆきます。
特に重要なのはウォーキングや水泳など軽い運動を行うこと。
継続的な運動習慣は慢性症状を軽減させます。
ジャンパー膝
ジャンパー膝は放置しておくと腱の断裂を招いたり骨が前に凸出したりする為、出来るだけ早いうちに対処しておくのが大切です。
初期のジャンパー膝は、運動後のアイシングで痛みを抑えるように心がけてください。
ジャンパー膝の症状はジャンプ動作に伴って起こりますが、単に安静にするのは効果があまりありません。
治療と練習を並行的に行うことが重要です。
完全に痛みが消えてから復帰しようと考えると、時間がかかりすぎてしまいます。その間に筋力は低下し、スポーツ能力も低下します。
細かな症状を聞き、観察し繰り返し行うことで完治に向かいます。
野球肘
電気治療や温熱治療などがあります。また体の柔軟性を高めることによっても快方に向かうこともあります。また一時的にキネシオテープを貼ることによって、痛みを和らげる方法もあります。体の筋力アップをはかり、肘にかかる負担を和らげることも出来きます。
しかし、根本的な解決方法として、もっとも有効なものは投球フォームを改良することです。